
金属製品は見ただけでは気づかなくても、実は小さな傷が沢山付いている場合があります。
更に表面だけでなく内面に傷が出来ている場合もありますから、金属の傷を肉眼で確認するというのはほぼ不可能と言えるでしょう。
そこで金属の傷を壊さずに見つけ出すにはどうすれば良いのかと言うと、超音波探傷試験、X線透過試験、浸透探傷試験などの技術を用いる必要があります。
まず浸透探傷試験は金属の表面の傷を見つけ出す試験です。
水の中に紙を入れると紙の繊維を伝って水が浸透していきますが、この試験でもそれと同じ原理を使って傷が無いかを調べます。
続いて金属の内部の傷を調べる方法ですが、これはX線透過試験で確認します。
皆さんがご想像している通りこの試験を一言で表すと金属のレントゲンで、金属に傷が付いている場所ほどX線を良く通しますから、その結果から傷の有無を判断します。
最後に超音波探傷試験は、超音波の液体や固体に当たると反射するという性質を利用します。
金属の表面から超音波を流し、傷がある場合はグラフに反応が現れるという仕組みです。
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